初めて目にした「月夜に提灯」ということわざから浮かべたのは、2つの丸い明かり、地面を擦り歩く足音。そして夜だけの特別な、あのひんやりとした空気と少しの高揚感、そんな叙情的なものでした。そんな意に反し【充分明るい月明かりの下で提げる提灯は無益、不必要なことを表す】というちょっと間抜けな意味で、妙に納得したのです。生まれたからには必ずや死ぬようで。それなのに寝ても覚めても欲は深く、矛盾ばかりで笑いもしたいし泣きもしたい。何も考えずには生きられない。無駄?必要?そんな無意味で大事な思いを書き綴ります。どうかぼんやりとお付き合いください。